住まいのコラム

「はじめての家づくり。まずすることは?」

2022.3.15

 

はじめて家を建てる時は、何から始めたらいいか分からず戸惑うものです。家づくりは一生に一度の大きな買い物ですから、多くの人にとっては初めての経験ばかりです。今回は、はじめての家づくりをスムーズに進めるためのポイントをステップごとにご紹介します。

 

予算を決める

 

家を建てる上でもっとも大きな要素とも言えるのがお金の問題です。一生で一番高い買い物とされる住宅を取得するためには、念入りな資金計画や準備が欠かせません。

 

資金計画を立てる

どのくらい資金を用意できるかどうかは、家づくりに大きな影響を与えます。多くの人は、自己資金に住宅ローンを加えて、住宅資金を用意します。住宅ローンの借入額は、総工費の約8割が一般的です。頭金の目安は、総工費の1~2割が目安とされています。頭金のほか、登記に関連する費用や引っ越し費用などの諸経費もかかります。現在の資産状況を整理し、住宅取得にあてられる金額を把握した上で、頭金と諸経費の支払いを自己資金で用意できるようにシミュレーションしておくと安心です。

 

住宅ローン選び

住宅ローンとは、家を購入するために利用する借り入れのこと。住宅ローンは、大きく分けて「公的融資」と「民間融資」に分かれます。2つの融資を組み合わせて利用することもできます。公的融資には、財形貯蓄している場合に借りられる「財形融資」、都道府県や市町村などが設ける「自治体融資」があります。

民間融資は、銀行や信金、JA、生命保険会社などによる多彩な住宅ローンがあります。民間金融機関と住宅金融支援機構が提携した「フラット35」は、最長35年の長期固定金利が特徴のローンです。最近は、通常の団体信用生命保険に加えて、疾病保証付きの住宅ローンも出ています。条件や内容などをよく見極め、わが家に適した住宅ローンを選びましょう。

 

知っててよかった優遇制度や補助制度

住宅を取得した人に対しては、さまざまな税制優遇制度や補助金制度があります。住宅ローン控除は、一定の条件でローンを組んでマイホームを取得した場合、所得税や住民税が控除される制度です。また、固定資産税や不動産取得税、登録免除税には、軽減措置もあります。省エネや耐震の住宅、長期優良住宅などを対象とした補助制度、都道府県や市町村独自の補助制度などもあります。併用が可能なものもありますので、利用できる制度を事前に調べておくとよいでしょう。

 

住宅会社を選ぶ

家を建てるにあたり、住宅会社をどこにするかは大きなポイントとなります。たくさんある住宅会社の中から、一生に一度の家づくりを託せるパートナーを見つけましょう。

 

モデルハウスやイベントに行ってみよう

家づくりのイメージが具体化しやすいのは、やはり実際の住宅を見てみることです。モデルハウスや住宅展示場などに積極的に足を運び、家づくりを体感してみましょう。見学会などのイベントに参加してみるのもオススメです。

 

信頼できるパートナーを見つけよう

理想とする家づくりを進める上で、設計・施工を担ってくれる住宅会社選びは重要です。質問や相談、要望に親身に対応してくれ、引き渡し後のアフターフォローなどにも迅速に取り組んでくれる信頼できる依頼先や担当者は、家づくりのサポーターとして心強い存在になることでしょう。

 

土地を探す

 

家づくりを土地から探す人にとっては、土地探しも大切なポイントになります。理想に近い土地と出会うため、一般的な条件や固定概念などにとらわれすぎず、視野を広げてリサーチしましょう。

 

どこに住む?

生まれ育った街、希望の学区、周辺環境など、土地選びのポイントは人それぞれです。先に住宅メーカーを決めて土地探しから専門家に依頼する人もいれば、希望エリアの土地を用意した上でどのような家を建てるか住宅メーカーに相談する人もいます。まずは、「どこに住むか?」を具体的に考え、自分や家族がその場所で暮らす姿を思い描いてみましょう。

 

土地選びのポイント

住宅を建てられる敷地は、都市計画法や建築基準法などで定められています。土地を購入する際は、価格や広さはもちろん、地盤や形状、電気・ガス・上下水道のインフラ整備などについても忘れずに確認したいものです。朝の通学路や通勤駅の様子、夜間の安全性、公園や病院への距離など、候補となる土地の周辺は、さまざまな時間帯や曜日、天候などのパターンで見学しておくのがオススメです。周辺住民の家族構成や雰囲気もチェックしておくとよいでしょう。

 

家のプランニング

 

思い描く理想の住まいの姿は人によってさまざまです。イメージをふくらませて、自分や家族が幸せを育むことができるマイホームをプランニングしましょう!

 

失敗しない間取り

念入りに計画して新築したものの、いざ生活を始めてみたら、間取りで後悔したという人は少なくないようです。家事の動線、冷暖房の効率、来客スペース、太陽の光が入る場所、風の通り、隣家の玄関や窓の位置などもチェックし、後悔しない間取りを慎重に考えてみましょう。

 

設備やデザイン

収納スペースの大きさや位置、コンセント・スイッチの配置や数、窓の位置や形状、駐車場やガレージの設備、ベランダや庭の水道設備…。今の住まいや暮らしを振り返り、家族で好みやこだわりを話し合ってみると、具体的なイメージが見えてくるものです。ポイントは家づくりの基準を明確にすること。資金には限りがありますから、あれもこれもと設備を追加していくと、予算を大幅にオーバーする事態にもなりかねません。必要なものを整理し、優先順位を家族で決めましょう。

 

ライフスタイルから考える家づくり

長く快適に暮らすためには、家族の未来についてもイメージしておく必要があります。子どもの進学や独立、転勤、親との同居、老後の生活など、家族の形は少しずつ変化していくものです。現在の暮らしだけでなく、10年後、20年後の家族の生活も想像して住宅を考えることができるとよいですね。あらかじめ将来を見据えておけば、リフォームなどが必要になった場合もスムーズに対応することができるでしょう。

 

情報を集めて勉強しよう

新築住宅とひと口に言っても、家の構造や工法、性能などは多種多様です。後悔しない家をつくり上げるためには、人任せにせず、自分なりに情報を集め、住宅について勉強することが大切です。知識が身に付くと、家づくりにもさらに主体的に関わることができますよ。

 

まとめ

 

はじめての家づくりのポイントはいかがでしたか?家づくりには大変なことも多いですが、理想とする住まいを思い描き、完成を見届けるまでの工程は楽しく、忘れられない思い出にもなるものです。これから家を建てようという人はぜひ参考にしてみてくださいね。

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